一人の夜
心寂しく切なく
何度寝返りを打つのか
窓を静かに眺め
恋人を想う
月の明かりが消えるまで
素直になっていれば取り戻せた
たった一言
"ごめん"の一言
それだけなのに...
一つの言葉
一つのサイン
これに縛られちゃ楽しくないよ
人生ね
たとえ誓約なんて
まやかしです
遠くで囁かれている
私の噂話
今日は空気がまずい
澱んだ空へ
呑まれる体
改札口でひたすら待つ
いつの間にか
おててがしもやけになってしまうよ
23時57分
彼はこの列車で帰ってくる
はずだった・・・・
―この冷たい雪が応えなの?―
行くあてのない気持ち
最終列車にさようなら
この殺風景な教室は
一体誰が創った?
笑い合った時間は
時を刻むごとに思い出となり
あの子の声も
私の耳にはもう届かぬ
一年と一月が周り
今はもう失われた幸せな時間…
―あとニヶ月―
戻らぬ教室
思い出の教室
泣きたいときには
泣いたらええ
歎き
苦しさが込み上げ
一粒の涙は
一つの苦しみを洗い流してくれる
全ての涙は
全ての苦しみを洗い流してくれる
泣きたいときには
泣いたらええんよ
心のお掃除
心のリセット
指先が絡まり合い
一つ一つの音がぶつかり
鍵盤が泣く
この感情は一体どこへ向けられているのか
心が音を乱すのか
音が心を乱すのか
苛立ちの音色
荒々しく乱雑なソルフェージュ
呼吸整え
指先を鍵盤に合わせ
均等に描かれた美しい連音符を
一気に弾きこなす
無意味な感情は抱くな
失恋しても奏でる音色は淡々と
練習曲は何度も繰り返される
歩いても歩いても暗闇ばかり
底無しの世界は永遠に
地に足がつくことはない
不安定な自分がそうさせただけ
居場所を求める前にまずは歩こう
どこかにきっと
立てる場所はある